思ったこと

中学生の頃、ギリギリ、人には言わないにしても心のどこかでまだプロサッカー選手になりたいなどと思っていた。

到底かなわぬ夢にしても、その頃は今思い出すだけでも吐きそうになるような厳しい練習に耐え、それに応じるように、どんどんうまくなっていく感覚があったからだろうとは思う。ただその小さな想いもいつの間にか消え、異なるものへと変わっていった。

 

W杯で戦う日本代表の選手を見ながら、そんなことをふと思い出した。

 

たぶん、あのグラウンドに立っていた碧い人たちは、小さな頃の夢はプロサッカー選手ではなく、そんなのを通り越し、日本代表としてW杯で優勝することだったんだろうし、厳しい練習に耐えたのではなく、世界に通用する練習を求め、それをただひたすらにやり続けた人たちなのだろう。

 

最近、筋トレのアプリを見つけ、やり始めたのだが、僕の限界を超えていることも露知らず、次々と新たな筋トレを指示し、実行させる。こちらも意地になりそれについていこうと頑張ると、おそらく中学や高校のときぶりぐらいの尋常ではない汗をかいていた。それを終えたとき、疲れたというよりも驚きの方が大きかった。

限界というのは自分の意志によって決まるのだろう。だからこそ、一人であれば、その限界に達すれば、普通はやめるのだ。でも僕はこのとき、情けないながらも機械によって、自分でつくる限界を超えさせてもらっているようだった。

 

そんな汗びっしょりの空っぽの頭の中にふと思ったことが一つあった。それは、プロッフェショナルというのは、自分の限界を知りつつも、それを自分自身で超えていこうとし続けられる人なのだろう。そう、自身の中に監督でありトレーナーのような厳しい視点をも常に持ち続けられる人なのだろう。今回の日本代表は少なくともそんな人たちばかりだったように思う。

 

今更ながら、 自分もプロフェッショナルになりたい、と思った。 

 

 

話は変わり、今日は 7月7日。

大切な日。

どうかはやく雨が上がりますように。

 

 

 

サイトリニューアル

サイトをリニューアルしました。

URLも変わりましたので、併せてご確認いただければ幸いです。

 

www.ozok.jp → www.kozokaneda.com

 

庭園

今月のはじめ、三重と京都へ、重森三玲という作庭家が作った庭がある場所を中心に回った。

庭園は住処と自然をつなぐ空間でありながら、一つの独立した世界のようでもあった。

そこは自然に晒される空間であるゆえ、保存する難しさを併せもつ。変わりゆく中でそれらをどう維持していくか。

そんな意志を継ぐようにそこにいる、つよき人の存在もまた美しいなと思った。

 

最後に寄れた、無鄰菴。三玲の庭園ではないが、本当にいけてよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月

5月は久しぶりに音楽をよく聴いていたように思う。

ceroの新譜を買ったり、映画『君の名前で僕を呼んで』を観て思わずサントラを買ったからだろう。

どうして君の名前で僕を呼んで欲しいのか、なんとなく映画を観ながら分かった気がしていたが、その意を訊かれた妻に、うまく説明することはできなかった。

 

5月の記録。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

家の前、川を挟んだ向こうの窓から時々、猫が顔を出していた。

妻と二人、それを見つけると、家を出るときの小さな幸せのように感じていた。

いつか、その家から人の気配は消え、猫も顔を出さなくなった。引っ越したようだ。

それからはその窓を見ると、寂しさのようなものを日々小さく感じている。

 

先月から、閉店を迎えるお店の方を撮らせていただく機会が二度ほどあった。

続いていたものが終わるということはどんなことか、そしてそのつづきを、顔が語っているように思った。

 

始まると終わり、そして終わると始まる。

大きくても小さくても、日常の流れのなかの機微を大切にしながら心に留めておきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

タナビケ写真館2018春

先週の土曜日と日曜日、タナビケ写真館を行いました。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました。

埼玉の東川口にあるtanabike(タナビケ)というギャラリーにて、年に春と秋の二度、

中判のフィルムカメラで撮影し、フィルムを手焼きプリントし、台紙に貼り、お渡しするという写真館。

 

当日は、隣にあるsenkiyaの前にある桜が、少し早めに開花する品種のようで、その日ちょうど満開になっていました。

その前でも少し、記念撮影をさせてもらいました。

 

今回が三回目ということで、撮影した30組ほどのおよそ半分くらいは、以前にもお越しいただいたご家族でした。

それがまた本当に嬉しかった。撮影しつつ、何か親戚のおじさんのような気持ちになり、子どもの成長やその変化を見て、幸せな気分を味わっていました。

 

写真の残し方というのは、人それぞれでいいのだろうと思います。

今日、一緒に仕事をした方と記念写真の話になり、そのご家族は毎年正月に家の前で、三脚にカメラを据え、セルフタイマーで写真を撮っていて、それをリビングに毎年貼り続けているらしく、もう、13年ぐらいは続けているんじゃないかと話されていました。寒い中、嫌々やっていた子どもも段々と楽しみにやるようになったということ。羨ましく、素敵だなと思いました。

 

写真の残し方のたくさんの選択肢の一つとして、この写真館もあればいいなと思います。

いつか、今年もあの写真館に行くぞと親に言われ、少しめんどくさかったり、恥ずかしかったりするけど、少し楽しみに来れる場所になればいいなと思ってたりします。

 

これからもどうぞ宜しくお願いします。

 

 

以下は昨年の秋に撮影した写真の数点です。

 

 

 

 

 

 

 

 

行きつけ

近所にずっと通っていたい歯医者がある。

まず、何がいいかというと、歯医者なのにBGMがフィッシュマンズやceroやSAKEROCKが静かに流れていること。

今日はBELLE AND SEBASTIANが流れていた。

診察台は二つ。先生は一人、助手も一人。あとはモノトーンな空間で、無駄なものはなく、暖色の光が優しい。

丁寧に、一つ一つの治療に対し、なぜそうするのかという説明と、選択肢、そしておすすめを伝えてくれる。

こちらが話さない限り、無駄なことは話さず、黙々と治療をしてくれる。

そこでは基本的に必要なことしか話さないので、わからなかったが、同じところに通っている妻曰く、話しかけると先生は色々話してくれるらしい。先生の診察服の帽子の下は金髪なのではないかとも話していた。僕の先生への謎は深まる。

 

ごはん屋だけでなく、住む街にこんな行きつけがあることは嬉しい。

 

 

写真は街の写真。

 

 

 

今年はよく雪が降る。

雪みたいな服をきた人が、家の前で雪遊びをしていた。

雪で作った、白アザラシは、帰ってきたら、豆3粒になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

高校3年生の夏休み、近くの図書館で受験勉強をしつつ、休憩中にふと手にとった建築家の本を読んだのをきっかけに、建築に興味を持った。がっつり文系だった自分は、今から理系の勉強をする気にもなれないので、文系でも行けて建築が学べる大学を探し、受験する。その大学は宮城にあったので、受験にいって、実家山口までの帰り道、建築をみながら帰るという、初めての一人旅をした。このとき、コンパクトカメラを持って行き、撮った写真を友人に褒められたことが、何気に写真を始めるきっかけになっていたりする。

結局、大学は落ち、理転浪人生となる。今思えば、おそらくこの浪人時代が一番建築をみていたように思う。

浪人後、建築系のことが学べる大学に受かったものの、同じように興味のあった、美術の勉強ができる大学へと進学する。

 

それから、建築とは少し距離が開いたが、写真を仕事にするようになって、自然と建築の撮影を頼まれる機会が増えた。

それは、もちろん、今の人の繋がりもあるのだが、たぶん、あの時期があったからだとも思っている。

 

建築の撮影をするようになって、改めて建築の面白さを感じる。

昔、読んだ本の中で、建築家のフランク・ゲーリーが建築と美術の違いについて訊かれた時の答えがとても印象的だった。

「簡単なことです。建築には窓があり、美術には窓がない」。

正直、この本質的な意味を分かっているわけではない。

ただ、建築をみるとき、感じるとき、記録するときに、いつもこの言葉を意識していたいなと思う。

 

 

これは写真ではないが、初めて撮影・編集した建築ムービー。

 

Project : Ezura House
Architect : co-design studio(www.co-designstudio.jp
Location : Ezura, Saitama, Japan
Filmed & Edited by : Kozo Kaneda(www.ozok.jp

 

 

 

異なる部屋

仕事柄、ホテルに泊まるということはよくある。

普段とは異なる空間というのは落ち着かないということもあるが、

その必要最低限度な空間や、これは必要なのかと思う装飾、またそれらの配置など、

それぞれをまじまじと見つめると、不思議とおもしろかったりする。

いつもとは異なる光を感じたり、窓から見える見慣れない景色は、異なる土地にきていることを改めて身体に知らせる。

少しづつ記録していこうと思う。